2011年3月18日金曜日

教材「チェルノブイリと原子力発電をめぐる論争」

DEARともお付き合いのある米国ニューヨークの教育NGO「Mornignside Center」が2006年に作成した教材をご紹介します。これは、1986年のソ連、原子力発電所で起こった爆発事故から20年後に、米国の高校生以上の学習者を想定として作成されたものです。

▼チェルノブイリと原子力発電をめぐる論争
Chernobyl & the Nuclear Power Controversy
http://www.teachablemoment.org/high/chernobyl.html(英語)

「1.炉心溶解とその影響/The Chernobyl meltdown and its aftermath」は、事故で被爆した方のストーリーを読み、気持ちを共有し、放射能が与える影響について考えるものです。

「2.原子力発電所をめぐる論争/The nuclear power controversy」では、米国の原子力推進政策について考えるものです。例えばこんなテーマでディスカッションをするようになっています。

  • 原子力発電所はなぜテロのターゲットとされるのか?
  • 核廃棄物の問題はなぜ深刻なのか?
  • 原子力と核兵器拡散との関係は?
  • なぜドイツは原子力発電所建設を減らしてくことを決めたのに、英国はそうでないのか?
  • チェルノブイリ事故が与えた影響を以下のうち1つ選んで調べよう。子どもに与える影響/環境に与えた影響/ウクライナ・ベラルーシの経済に与えた影響。
  • 再生可能なエネルギーの1つを調査してみよう。 このエネルギーは、現在の米国エネルギーの需要を供給できるだろうか?
このまま使用するのはちょっと難しいかもしれませんが、設問の幾つかを日本に置き換えてやってみることもできそうです。